Juniper Networks and Wind River cut TCO for vRAN and ORAN deployments with combined solution_Japan

 



ジュニパーネットワークスとウインドリバー、統合ソリューションでvRANとORAN導入時のTCO削減を実現

June 30, 2023 通信

通信サービスプロバイダー(CSP)が自社のネットワークにvRANや Open RAN の導入を検討する際、いくつかの重要な基本要件があります。

1.従来のRAN機器と同等以上の性能を発揮するソリューションでなければならない。
2.5Gで期待される新しいユースケースを活用するための柔軟性を提供するソリューションでなければならない。
3.従来のRAN機器と比較して、総所有コスト(TCO)の低いソリューションでなければならない。

1つ目の要件は、ベライゾンが1万以上のエッジサイトをデプロイした実績から明らかなように、すでに市場で証明されています。2つ目の要件は、新しいエッジユースケースがつくられ、デプロイされるにつれて証明されるでしょう。3つ目の要件のTCOは、 CSPにとって明らかに重要であり、いくつかの良い実績がありましたが、まだ注力する必要があります。このブログでは、ウインドリバーとジュニパーネットワークスのソリューションを統合することで、分散型RAN(D-RAN)のデプロイ時のTCOを削減した方法を紹介します。

ジュニパー社のクラウドネイティブルータ

基地局のルータの総所有コストは、CapEx(設備投資)やOpEx(運用コスト)など、さまざまな要因によって決まります。まず、CapEx(設備投資)について、ジュニパーのクラウドネイティブルータは、すでに現場にあるO-DUハードウェアを活用することで、新しいハードウェア、輸送、設置、電源、冷却、リーススペースのコストを削減します。ジュニパーのクラウドネイティブルータは独自の機器を必要としませんが、ハードウェア要件は最低限必要です。このクラウドネイティブルータには2~3個のプロセッサコアが必要であり、O-DUのハードウェアを選択する際にこれを考慮する必要があります。物理的なルータを別に用意するのに比べ、CPUコアを割り当てるコストは大幅に削減できます。

物理的な機器が少ないことは、電力と冷却にも大きな影響を与えます。エッジ上の一般的なルーターの消費電力は約150~250Wです。既存のハードウェアでジュニパーのクラウドネイティブルータを使用することで、追加消費電力は最小限に抑えられるため、運用ベースで電力と冷却費用の両方を大幅に節約できます。

ODUで既存のハードウェア上で動作できることは、クラウドネイティブルータに必要な追加スペースが不要であることを意味します。また、そのハードウェア上ですでに稼働しているOSとKubernetesを活用するため、ソフトウェアコストはジュニパーのクラウドネイティブルータ自体のサブスクリプション費用だけになります。

最後に、クラウドネイティブルータを使用すると、他の機能に必要な既存のハードウェアを活用するため、輸送費と梱包費の削減から電子廃棄物とリサイクル品の削減に至るまで、サステナビリティへの取り組みに役立ちます。

Wind River Studio

ジュニパーのクラウドネイティブルータは、クラウドインフラストラクチャソフトウェアであるWind River Studioによりサポートされており、効率性の高い実行能力によってTCO削減にさらに貢献しています。2022年にAnalysys Masonが発表した調査によると、Wind River Studioは従来のRANと比較して最大30%のTCO削減が可能です。その主な3つの理由をご紹介します

1.高パフォーマンスのハイパーコンバージドO-Cloud

・Wind River Studioのハイパーコンバージドコントロールプレーンアーキテクチャは、Intel第4世代Xeonプロセッサのシングルコアを使用します。インフラストラクチャのコア使用率が削減されると、残りのコアがジュニパー クラウドネイティブルータなどのワークロードを実行できるようになり、ハードウェアのニーズが軽減されます。また、システムは、高可用性を実現するために単一サーバまたはデュアルサーバ上で実行することもできます。これにより、基地局あたりのサーバ数、およびそれに伴うが消費電力が削減されます。

2.ゼロタッチオートメーション

・運用コストは、Day1であるデプロイ時(リモートでのソフトウェアの自動インストール)、Day1(運用、テスト、検証の準備)、Day2以降の継続的なライブ運用(自己回復、自己最適化、CI/CDによるアップデートとアップグレード)を含む、ライフサイクル全体をカバーするゼロタッチの自動化とオーケストレーションによって抑制されます。

3.検証済みの強力なエコシステム

・Wind River Studio と協業する vRAN およびOpen RAN ベンダーの検証済みエコシステムは、オープンな標準ベースのフルスタック機能を提供し、統合コストとテスト/導入の時間を削減します。ジュニパーのクラウドネイティブルータと事前に統合することで、サービスプロバイダは両社のソリューションのメリットを合わせて享受できます。

ジュニパーのクラウドネイティブルータとWind River Studioを統合したソリューションにより、複数のハードウェアが必要なエッジサイトを、1台か2台のサーバに集約できるため、エッジでのコスト削減の可能性が広がります。これにより、ハードウェアの初期購入費を削減できるだけでなく、継続的な消費電力、冷却費用、スペースのコストも節約できます。このような設備投資の節約と、ゼロタッチ自動化による運用上のメリットを組み合わせることで、サービスプロバイダはOpen RANソリューションを構築し、従来のRANと比較して低いTCOを達成することができます。また、Open RAN ネットワークの柔軟性によって可能になる新しい 5G ユースケースのメリットを得ることができます。

ジュニパーのクラウドネイティブルータがWind River Studio上で動作する様子は、こちらをご覧ください。

詳細につきましては、以下もご覧ください。

Wind River Studio
Wind River Telecommunications
Juniper Cloud Native Router
Cloud-Native Routers: Transforming the Economics of Distributed Networks

著者: ウインドリバー、インテリジェントクラウド・プロダクトマネジメント・バイスプレジデント Randy Cox,
ジュニパー、PLMソフトウェア担当バイスプレジデント Mathias Kokot

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