ウインドリバー、人類の月探査の新たな章の始まりとなる
NASAの「アルテミスⅠ」ミッションを祝福

Nov 16, 2022 航空宇宙・防衛

アレックス・ウィルソン

ウインドリバーは、人類の月探査の新たな章の始まりとなったNASAの月面探査計画「アルテミスⅠ」ミッションの打ち上げ成功を祝福します。ウインドリバーは約30年にわたり、NASAに実証済みのソフトウェアを提供して何十ものインテリジェントシステムを宇宙へ送り出し、歴史上最も重要な宇宙ミッションの実現を支援してきました。アルテミスⅠミッションが、ウインドリバーが支援した宇宙ミッションとして加わったことを、とても誇りに思います。

アルテミスミッションの各コンポーネントには、打ち上げ第1段と月遷移軌道投入 (Trans Lunar Injection)を制御するスペース・ローンチ・システム(SLS)、生命維持、通信、月周回軌道、そして科学実験を行う宇宙船「オリオン」など、多くのインテリジェントシステムが搭載されています。これらのインテリジェントシステムの多くに、Wind River Studioに含まれるVxWorksリアルタイムOSテクノロジーや、フルシステムシミュレーション環境でのデプロイ前のテストにWind River Simicsが採用されています。

「アルテミス」の初のミッションは、オリオンとSLSロケットの両方の性能を実証し、月の周回と地球への帰還技術をテストするものです。NASAによるとこの飛行は、女性や有色人種初の月面着陸を含む、未来の月周辺のミッションへの道を開くものです。

このミッションには、他にも多くの初の試みがあります。アルテミスⅠは、NASAが開発した新型有人宇宙船「オリオン」の初の無人飛行となります。このミッションで新しいSLSロケットは、約880万ポンドの推力を発揮し、その後のミッションではさらに大きな推力を発揮する予定です。また、ロケットのペイロードの一部として、いくつかの革新的な科学技術ミッションが含まれていることも初となります。

このミッションで収集されたデータをもとに「アルテミスⅡ」が続き、月への初の有人ミッションとなる予定です。最終的には、月への定期的な「アルテミス」ミッションにより、月での生活や科学ミッションをサポートする「月周回有人拠点 (Gateway)」の建設が計画されています。

これはまた、NASAがクルー・ビークルと共に他の13の科学ミッションを実施するチャンスを得たことになり、生物への放射線の影響や月での水素の研究など多様なテーマを探求し、ソーラーセイルなどの新しい技術やラグランジュ点での制御技術などを探ります。キューブサットのデプロイメントは、キューブサットのミッション要件に応じて、月への旅路のさまざまな地点で行われる予定です。

アルテミスⅠの科学技術の詳細については、NASAのアルテミスサイトをご覧ください。